ときのほとり

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主婦してます。

里芋の煮っころがしに柚子刻む今日の夕餉の一品として

匂ひたつ牛蒡の香り笹掻きにサラダにせんと心急かるる

レッドレタス洗う指先にちろちろと葉の擦れ合ひし音の聞こゆる

指そろへキャベツ剥ぎをりやはやはとかって産衣を児に着せし手の

果物の瓶詰のラベルに戸惑えり賞味期限は2001年

お茶碗を洗ひつつ思う 日本に 生まれてよかった桔梗の柄美(は)し

卯の花を 雪花菜(きらず)とも書くと知りてより ゆかしきここちに器選びぬ
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by fumi2718 | 2013-10-31 18:17

日常歌

きらきらと歌を詠みたし秋の日は果てなくつづく薄の穂なる

それとなく鳥のことばをききわけてわが歌ことば生るる朝にて

私には私の日常があり歌があるただそれのみの時のすぎゆき

ラピス・ラズリ色ふかくにも憧憬は今朝あさがほとなりてひらけり

十六夜の月かたぶきて残り花の夕顔一輪凛とさ庭に

碧空をいかにとやせむ秋だから主婦だから そう布団干します

両の手に余れるほどの濯ぎ物取り込み秋の日ざしうれしむ

カボスを香坊主と詠みしひとありき送られし香坊主力こめしぼる

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f0284880_10503178.jpgおしろい刷毛の花が咲きました。
茎を伸ばし、深まりゆく黄葉の候に今年もわが家に白い花を咲かせました。
マユハケオモト(眉刷毛万年青)と言います。
ユニークな花でしょう。  
眉刷毛というのは,白粉を塗った後に眉毛などについた白粉を払うためのハケだそうです
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by fumi2718 | 2013-10-21 10:51

素秋の天

後ろからそっと背中を抱くような気配で町に秋が来ている

過ぎ去りし町の歴史を消すように更地を埋めて茂る秋草

もの惜しみするなり秋は杢太郎絵はがき野葡萄、みやぎのはぎを

銀杏樹は光の樹なり照りながらしずかに揺るる風過ぐるたび

一山をふくらせひらくすすきの穂山のたてがみ秋のたてがみ

小さき実も刺もみどりの色鮮らし枳殻一本水に影さす

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by fumi2718 | 2013-10-12 21:19

秋のひと日

読みかけの本を開いて日常を束の間閉じる紅茶をいれて

虹いろの夢を求めしあの頃を語れる友の歩はばにあはす

ゆっくりと愚痴をこぼして友が又今日も眼鏡を忘れて帰る

やわらかき土に眠れるどんぐりのひとつを踏めば遠き日の音

人気なき家の軒下風鈴がひとつ残りて秋風に響る

どちらまでお連れしましょう楓の葉がフロントガラスに貼りついている
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by fumi2718 | 2013-10-07 11:20

好日

なすべき事山程あるを思いつつドカッと腰据えキーボード打つ

また忽然と机の上より失せし物探し探して時を失ふ

うたた寝の夫の顏まで陽ざし伸び音たてぬ様カーテンを引く

朝顔の花数輪を咲かしめて秋も半ばの空の水色

されば世に声鳴くものとさらぬものありてぞ草のほととぎす咲く
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by fumi2718 | 2013-10-02 10:00