ときのほとり

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山茶花

山茶花の花しろじろと咲きそろひいましばらくの庭の夕光(ゆうかげ)

夜深く滅びに向かうものありて山茶花は白き花びら散らす

寒に耐うる力潜むや山茶花の焚火枝葉は音たてて燃ゆる

命かけて遂げたき思いはなけれども咲かば詠へり散らば詠へり

究めることもなき吾が短歌詠めば心はかろく生きてあり
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# by fumi2718 | 2014-01-10 17:22

初月

明けましておめでとうございます

今年も気侭な歌にお付き合いくださいませ。
宜しくお願い致します。

しづやかに梢わたれる風の音浄きしづけさ年あらたまる

応えなき世にも新な歳はきて椀をあくればゆずの香のたつ

微かなる歌一つ作すのみにして過ぎゆくらしも元日の日も

これよりは心緩みて下りゆかむ新ひかり射す土に甘えむ

花を待ち紅葉をめでていちねんが足早に過ぎまた齢加ふ

齢ひとつ加ふることもたのしみて古木に咲ける朝の白梅

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# by fumi2718 | 2014-01-06 15:33

数え日

ふりむけば季に追われし一年の
        思いを負いて想い抱きて

                       友のいて言葉浮かび来そしてまた 
                                言葉によりて時はうつろう

去る月もまた来る月にもわたくしの
         存在証明しるしゆきたし

                       幾とせを励まされつつ詠みてきし
                                大き力を友より賜る

言葉とふ釣瓶おろしてゆっくりと
         いのちの淵の水を汲むべし
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☆中さん、ayameさんriraさん、まーこねえさん、ちんぐるまさん。
今年一年わたしの拙い未熟な短歌を読んでくださり、親しくお付き合いさせていただき
感謝、感謝の毎日でした。

まだ少しはやいのですが、
一年ごとに両親のところにでかける回数も増え、一日の時間に余裕が
なくなりました。

ことしのブログはこれで閉めさせていただきます。
みなさま、ありがとうございました

また、来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
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# by fumi2718 | 2013-12-18 10:17

冬銀河

あっと言う間に12月です。
主婦にとっては気ばかりせいて背中を押されてるようですね。

時には夜空を仰いで星を見るのもここが安らぎます。
冬の星座は、空気が澄んでひときわ輝いて見えます。


美しき公孫樹黄葉を切符にて銀河鉄道縄電車に乗る

それぞれの時代を生きて夢を見し子らとわれとの銀河鉄道

オリオンの星座またたく空仰ぎ無事に終わりし今日に感謝す

清少納言が「星はすばる」と称へたる冬の星座は澄みて輝く

こほこほと小さく咳をするたびに星が生まれるような冬の夜

一度だけ誰かの希ひに応へるとそう言ふ星が空のどこかに

流れ星一瞬にして視野の外願ひ事など閃めかぬ間に

街の灯にまぎれず冴ゆる星ひとつ吾に向けるを見て窓を閉づ

    光り合ふ言葉のありて冬の星

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# by fumi2718 | 2013-12-06 12:32

冬立つ

山木々の木の葉ここだく吹きちらし風鳴りわたるこれぞ木枯し

雨あとの山のさ霧にぬれしづみぬれてひときは燃ゆる残紅

過ぎ来しはまづよしとせむこの年の公孫樹散りくるを浴びてわが立つ

蔦の葉が地上に落ちてゆく窓に初冬の日ざし移りつつあり

うすざむく曇りをうつす池みづに河骨(コウホネ)のはな黄に咲きのこる
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# by fumi2718 | 2013-11-28 22:02

天秤棒

夫(つま)残し親の介護に出向くとき天秤棒が微妙にゆれる

伸び放題自在におよぐ葛の葉を怖るる今日の疲れたる身は

ため息を「はぁ」とひと度ついたなら残り少ない元気も逃げて

咲きたるも散りしもいつと知らぬ間に柊の花土にこぼるる

街川の岸に寄る石いづこより幾歳を経てここに鎮もる

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# by fumi2718 | 2013-11-21 21:46

秋惜しむ

紛れなく季節を待って雁がくるその啼くところ秋の水沼

踏まれても朝立ち上がる草々の底力見し今日の歩みに

ゆるやかな翳を引きつつこぼれくる枯れたるものはかく軽やかに

冬近きひかりの中に音もなしこまかなる葉をこぼすからまつ

急速に冷えて来たりし秋いづこ猛暑つづきし夏のなつかし
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# by fumi2718 | 2013-11-13 17:48

主婦してます。

里芋の煮っころがしに柚子刻む今日の夕餉の一品として

匂ひたつ牛蒡の香り笹掻きにサラダにせんと心急かるる

レッドレタス洗う指先にちろちろと葉の擦れ合ひし音の聞こゆる

指そろへキャベツ剥ぎをりやはやはとかって産衣を児に着せし手の

果物の瓶詰のラベルに戸惑えり賞味期限は2001年

お茶碗を洗ひつつ思う 日本に 生まれてよかった桔梗の柄美(は)し

卯の花を 雪花菜(きらず)とも書くと知りてより ゆかしきここちに器選びぬ
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# by fumi2718 | 2013-10-31 18:17

日常歌

きらきらと歌を詠みたし秋の日は果てなくつづく薄の穂なる

それとなく鳥のことばをききわけてわが歌ことば生るる朝にて

私には私の日常があり歌があるただそれのみの時のすぎゆき

ラピス・ラズリ色ふかくにも憧憬は今朝あさがほとなりてひらけり

十六夜の月かたぶきて残り花の夕顔一輪凛とさ庭に

碧空をいかにとやせむ秋だから主婦だから そう布団干します

両の手に余れるほどの濯ぎ物取り込み秋の日ざしうれしむ

カボスを香坊主と詠みしひとありき送られし香坊主力こめしぼる

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f0284880_10503178.jpgおしろい刷毛の花が咲きました。
茎を伸ばし、深まりゆく黄葉の候に今年もわが家に白い花を咲かせました。
マユハケオモト(眉刷毛万年青)と言います。
ユニークな花でしょう。  
眉刷毛というのは,白粉を塗った後に眉毛などについた白粉を払うためのハケだそうです
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# by fumi2718 | 2013-10-21 10:51

素秋の天

後ろからそっと背中を抱くような気配で町に秋が来ている

過ぎ去りし町の歴史を消すように更地を埋めて茂る秋草

もの惜しみするなり秋は杢太郎絵はがき野葡萄、みやぎのはぎを

銀杏樹は光の樹なり照りながらしずかに揺るる風過ぐるたび

一山をふくらせひらくすすきの穂山のたてがみ秋のたてがみ

小さき実も刺もみどりの色鮮らし枳殻一本水に影さす

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# by fumi2718 | 2013-10-12 21:19