ときのほとり

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烏瓜(からすうり)

夜の闇に直径のばし烏瓜のレースひそかに編まれてゆくも

雲紡ぎ花に編みしは誰の手か夕ぐれふはりと咲くからすうり

からす瓜のレースの花びら透かし来る白き朝風ここだけの風

花言葉は男嫌いという烏瓜白きベールを被きてひらく
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# by fumi2718 | 2013-07-09 10:12

七夕

短冊に書かれし願いの重さかと撓む青竹くぐりてすすむ

そのむかし語らひし人とめぐり逢ふ風あらばかぜこころ伝へよ

銀河とも天の川ともいふなりとはじめて知りし二十歳の頃に

夏の夜の星流れたるつかの間を思い叶へよと呼びし人の名

天にある人への願ひ渉らせて今宵は星もあまた煌めく

天球儀そっと回せばほの白き決して流れぬ星々の川

気の付けば空を仰ぐは私のみそれでも待てば大き星飛ぶ
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# by fumi2718 | 2013-07-07 22:05

今が花

翳り濃き葉群を抽きて天平の旦(あした)の彩かも蓮の花咲く

あかときの蓮池ポンと音のして花開くとふほんとうですか

今が花そのくれないの凛として位置を定めて咲く蓮の花

みどり葉のかさなり浮ける池の面に睡蓮の花いのちにほふも

睡蓮は小さき羽音をみごもれり 明日咲きそむひとつ命を
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    蓮の葉の  水玉揺らす  池の鯉
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# by fumi2718 | 2013-07-04 19:14

今朝の花今朝の色にて咲きにけり一夏(いちげ)を咲けるものぞ恋しき

すだれには日本の夏の情緒あり網目のかもす柔らかな風

ふるさとの風を恋いつつ鳴りいるか音色涼しき南部風鈴

つばめ飛ぶ右へ左へ袈裟がけに常ならぬ世の雨を弾きて

「夕菅の花が咲くまで待ちなされ」雨の降る午後引き止められぬ

おはようと言える朝来る幸せを感謝しながら今日を生き抜く
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☆おはようございます♪
ご無沙汰いたしました。

父の事で(転んであちこち怪我そいたしまして)慌しい日を送っておりました。
頭を5針ほどぬって鎖骨のところに小さなひびが入り、今いる病院から、整形外科へ連れて行きました。
ひびは一か月はつながるまでかかるようですが、高齢なのでもうっとかかるかな?と思ってます。

次の日、母の補聴器の調子が悪く、補聴器やさんにきてもらい、一応修理となりましたが、買い替えの時期のようです。

娘の退院からずっと両親の事とあたふたと慌しくしてて歌を詠む暇も余裕もなく・・でした。

ayameさん、中さん、お母様ご注意されてくださいね。

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# by fumi2718 | 2013-07-02 09:52

日常歌

捨てもせず使ふでもなき紙袋家具のあはいにたまりゆくのみ

梅雨雲の切れし間より覗く空想いがけなき高さに青し

放りしが屑入れにすぽっと入りたり何か良いことある想いする

ゴーヤ貰ひ網を買ひ着て待ちをれどいつになるのか日除けとなる日

夏服に入れ替えながら着ることの無かりし冬服多くを惜しむ

はやばやと週間予報知らされてまだ来ぬ先の暑さおそるる
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# by fumi2718 | 2013-06-24 17:36

仲夏

野ざらしと歩む芭蕉よ谷中より花は津軽と云い給うかも

雨後にぐうんと若枝伸ばしたる薔薇の芽は子規の歌のとおり 紅

かがやきて生きているかと問ふごとく向日葵のカード友より来たる

樹がまとう蔓あじさいの花あかり照らす手もとに詩は拾われぬ

よろこびを広げつつ咲く向日葵か空の悲しみ絶ちて微笑む

これの世とかの世のほかに歌の世のありといつより思ひそめしか

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# by fumi2718 | 2013-06-21 19:40

梅雨の午後

一滴のレモンが紅茶を染めかへるひとりの午後の閑かなる時

雷の遠くとどろく水無月のかすかな光に紫陽花は咲く

水道の水が水でないぬるさつるべで汲みし水が恋しき

洗面台に水いっぱいを張りつめて梅雨半ばなる顔を沈める

断捨離へ気合を入れて整理する終の棲家のカタログふやし

あみだくじ辿るがごとくにパトカーは渋滞の道走りぬけたり

言葉とは危ふき橋ぞさはあれど渡るほかなしけふもその橋
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# by fumi2718 | 2013-06-20 13:42

道べの花

あの時のあの花今年あるかしら思いの丈は合歓にとびゆく

樹にあふれ合歓の花咲く夕べ来てひと日の疲れここにて払う

つれづれの土手の散歩に詠む歌の友となりたる道べのくさぐさ

むらさきの弾ふくらみて夕闇にはじける音すかすかに桔梗

「 無人島の天子とならば涼しかろ」漱石の句に涼みまどろむ
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# by fumi2718 | 2013-06-17 22:10

青水無月

何色に咲くとも優し紫陽花の共に濡れゐる面影もちて

花のいろ深くなりゆく紫陽花を雨が包みぬ六月の朝

オレンジの皮むいてとぶ甘き香と雨音といる土曜日の午後

私とふ体に入りしたましひをしばしみつめていたき水無月

風の窓陽の射せる窓花の窓人待つ窓よ雨にけぶれる

いつしかに大きくなれる梅の実のみどりの玉は雨に濡れゐつ

一日が飛ぶ様に昏るる花鉢を少し移すも仕事のひとつ
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# by fumi2718 | 2013-06-16 10:00

その日・その日

かぎりなく力を持ちて夏は来ぬどしゃぶりの雨白き雲の峰

特売のとうもろこしは山梨産まづは二つ三つ籠を重くす

引きつづきあしたも生きているつもり赤い地玉子籠に満たして

捨てかけた佛花一束びんにもどすまだ生きている蕾が一つ

こころとは身の裡どころにひそむやら時には弱く時には強し

穏やかに生きたきものよ頑なにねぢれし柘榴の大樹見てをり

短歌とは世をはばからず縦横に詠みぬけばよしかまふことなく
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# by fumi2718 | 2013-06-15 09:53